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維新の先覚者「吉田松陰」研究のやさしい入門ブログ

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「志士としての吉田松陰の学問」
【2010/07/27 17:14】 エッセイ
志と学問観、人間観、時務論がふんだんに入り混じった松陰像です。
私心のない大真面目な日本人です。

吉田松陰の『学』は、単なる学問でなくて、いわば時代の問題を解く歴史的実践にかかわる学であった。『志士は時務を知る士』でなければならない。
安政六年(1859)四月に、門下生の野村靖(入江杉蔵の弟)に宛てた書簡には次のように書かれている。『時勢こそとまれかくまれ、義卿(松陰)が崛起の人なり。(補注:この一句得と分らば時勢論も随分仕るべし) 放囚さへすれば(松陰は二度目の野山獄収監中)、義卿は一人でも遣るなりと云えば粗暴に聞ゆれど、夫れは志なり』と。同じ書簡で、『義卿、義を知る、時を待つの人に非ず。草莽崛起、豈に他人の力を假らんや。恐れながら 天朝も幕府・吾が藩も入らぬ、只だ六尺の微軀が入用。されど義卿豈に義に負くの人ならんや。御安心御安心』と。(全集第八巻・321頁)これは時務を知るの士そのものの実践を云っているのである。
至誠

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高杉暢夫を送る叙 
【2010/07/25 11:51】 エッセイ
高杉晋作を「幕末の雄」にした有名な送叙を解説を加えて書いてみます。
教育史にも特筆される、「モデルともいえる送叙文」で、前回の杉蔵への送叙とならぶ名文中の名文と高い評価を得ているものです。
これを時間をかけても読んで大いに感動してください。

高杉晋作

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坂本竜馬のこと
【2010/07/24 11:20】 エッセイ
第一回として、私と坂本竜馬の本の出会いを書きました。何度かに分けて書いてみます。坂本龍馬24.4.6

司馬遼太郎原作の『竜馬がゆく』が刊行されたのが、私の大学生の時でした。偶々、明治100年ということが世論を沸き立たせておりました。
この本で、司馬遼太郎は一躍「売れっ子」の流行作家となりました。面白いことに司馬さんは、歴史上の「第一級」の人物と目される人を書いた著作では人気を博した作品が少ないようです。

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『守・破・離』 
【2010/07/24 11:16】 エッセイ
剣術には「守、破、離」という言葉がある。初心者はただひたすら師の教導に従い、剣の遣いようを覚える。これは、鋳型教育そのものである。師の教えに従い稽古に励むうち、自得するところがあって、教示の枠内から外へ飛び出すのが破、やがて師匠と 全く異なる境地へ発展して行くのが離である。
守破離24.4.22

  最初は師の教導にひたすら従い、基本動作、心の持ちようを学んだうえで、その基礎のうえに立ち、自在な活動をはじめるのが剣術修得の正しい段階である。最初から弟子を自由な姿勢で勉学させると、才能を発揮するための活力が失われるというのが、松陰の生きた時代の教育方針であった。(樹々亭・15頁)と、書かれている。
松風のひと24.4.22

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吉田松陰の秘話
【2010/07/22 11:36】 エッセイ
ある種の洋服談義になりました。
坂本竜馬が羽織袴に靴をはいている、ミスマッチから連想してこの記事をかきました。
坂本龍馬②

明治維新の先覚、松下村塾の指導者などなど吉田松陰の話は概して「礼賛型」が圧倒的に多いのが松陰を知る方々の一般的なイメージのようです。
ところが吉田松陰とて「人の子」でありまして、素晴らしさと「そうだったのか!」というべき秘話があるのです。
今日は、これまで記事にしてきたものと趣向を変えて「普通の人・吉田松陰」の話を書いてみます。
これは「吉田松陰全集・第十巻・家庭の人としての松陰」と題して、二歳年下の妹・千代が大正二年に回想している話です。
それによると、こんないろいろな松陰像が描かれています。

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「マツノ書店」のこと
【2010/07/20 09:26】 エッセイ
長谷川勤のインフォメーションブログをお読みになって下さる方々へ。

山口県周南市に掲題の「マツノ書店」という、近世、近代の「史書」を専門に近い形で出版している良心的な出版社があります。
幕末維新以来、日本のために尽くした「山口県ゆかりの人々」や「近代日本の建設」に努力を捧げた方々や出来事の出版を集中的にされています。
特に、絶版のままにしては勿体無いと思われる「名著」の「復刻版」も精力的に刊行しています。
マツノ書店


おそらく私のブログを読まれている方々は、ご存知の方が大半と思います。我が家にも毎月出版計画の案内が届きます。大変に嬉しい情報で、仲間の皆さんにお知らせしています。
ネットで「マツノ書店」(←ココをクリックしてもOK)と入力していただきますと即ヒット致します。


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吉田松陰伝記(研究書)第四号の話
【2010/07/18 17:53】 エッセイ
玖村敏雄著「吉田松陰」昭和11年12月15日 岩波書店刊
今日は前回の徳富蘇峰に続き、松陰研究書の最高峰として「絶賛」されております玖村敏雄先生の「吉田松陰」の紹介です。

玖村敏雄吉田松陰


この著書で「教育者・吉田松陰」の評価が揺るぎないものになりました。松陰は多面的な側面をもつ人物です。従って研究者の視点によって描かれる「吉田松陰像」はそれぞれに異なります。それは大略「歴史学」、「教育学」の方面からの研究と言ってよいでしょう。
「政治思想史」方面からの研究は歴史学の範疇で考えられます。他に、「維新の先導者」「思想家」「革命児」「憂国の志士」等々多方面からの人物研究として吉田松陰が語られています。極端なのは「岩波書店刊行・日本思想大系」の吉田松陰解説です。これは敢えて、論評を避けます。ただ、松陰は右からも左からも人気があるとだけ申上げておきます。


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吉田松陰伝記(研究書)第三号の話
【2010/07/09 10:11】 エッセイ
徳富蘇峰著「吉田松陰」
吉田松陰を全国的に有名人にした「名著」の誉れ高い本です。歴代の松陰研究者が必ず真っ先に推薦する、定評ある「松陰伝」です。蘇峰の前に松陰なく、蘇峰の跡に松陰なしと言われるかのような高い評価を得て、松陰は勿論、著者の蘇峰までもが名声を博した本です。時に明治26年。
蘇峰の吉田松陰


自由国民社刊行版。今日まで、昭和11年刊行の玖村敏雄先生の「吉田松陰」(岩波書店刊行)と並ぶ、松陰伝の最高傑作であるとの不動の評価を得ています。
現在は「岩波文庫」で読むことが出来ます。因みに、私の手元にある文庫本は1981年11月16日第1刷発行、1984年5月16日第5刷発行です。文庫本ですから巻末に解説がついています。この解説が圧巻です。植手通有(うえてみちあり)さんが執筆しています。「洛陽の紙価を高める」と言うことばがありますが、この徳富蘇峰の「吉田松陰」は正しくこれに当ります。


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松陰の教育手法① 「杉蔵を送る叙」
【2010/07/08 08:43】 エッセイ
松陰の教育は人間教育、そして、それは個性教育と集団教育の方法が程よく組み合わされていたといわれます。
吉田松陰 至誠の教育者

以下は、松下村塾末期に入塾した入江杉蔵(松下村塾の四天王の一人)が江戸行きに当って、松陰が書き与えた送叙文の一部です。読む者をして「さすが!」と感心させられます。
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睡余事録 (壬子帰国後)抄 
【2010/07/05 21:08】 エッセイ
今日は、松陰の勉強振りと日本人の自覚を促した待罪中(最後はお家断絶)の読書、名言が入った文献を書いてみます。ナマの松陰の文献に触れる楽しさがあります。
歴史に学ぶ



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吉田松陰伝記(研究書)第二号の話
【2010/07/05 09:55】 エッセイ
明治13年、奇妙なことに「吉田松陰」の最初の伝記が、英国でかの有名な「文豪・スティーブンソン」によって「ヨシダ・トラジロウ」が刊行されました。歴史の皮肉と言ってしまえば、それまででしょうが、こうした論理や必然でない、ある種の偶然な事情がからんでくるところに、歴史の面白さみたいなものがあるのかもしれません。スティーブンソンといえば、「宝島」のほうが「ヨシダ・トラジロウ」より遥かに人口に膾炙しています。
さて、「吉田松陰伝」が日本で最初の「松陰本」として刊行されました。評価そのものは高くないように言われておりますが、言うのは簡単。あの高杉晋作が、「松陰先生の正しい伝記など書けるものか!」といきまいたエピソードは第一号でもふれましたが、書かれたところにこそ意義があると思います。
吉田松陰本の最初24.4.22

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吉田松陰研究者・海原徹先生
【2010/07/04 07:41】 エッセイ
吉田松陰に関する研究は、専門の論文は斯界の専門研究者でないと網羅して読む機会が無いケースが間々あります。しかし、これは研究者として「怠惰」と判定されてしまうようです。反面、研究書は出版情報をウォッチしていると情報網が発達したことの恩恵で、大半を見逃さずに知ることが出来ます。最近の研究書で入手の機会に恵まれているのが「海原徹先生」(京都大学名誉教授・教育学博士)の書かれた松陰に関する研究書と思われます。 今、我が家の書斎にある本を見ても沢山あります。これを羅列してみます。
海原徹

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吉田松陰の研究書(伝記)第一号の話
【2010/07/02 15:32】 エッセイ
明治24年の「吉田松陰伝」以来、今日まで200種を越える研究書や小説等が刊行されて来ている。それだけ松陰人気が高いということの裏づけにもなります。松下村塾の門下生が松陰の伝記を書こうとしたのを知った高杉晋作が、「何だ、こんなもの!」激怒して書き掛けの伝記を破り捨てたエピソードは有名な話です。其の間の明治13年に英国のスティーブンソンが「YOSIDA TORAJIROU」を、かつて門下生だった正木退蔵からの伝聞を基に出版。日本より先に英国で松陰の伝記が刊行されるという、世にも珍しい出版事情がありました。
正木退蔵24.5.5

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