【2017/10/07 00:35】 エッセイ
【第六二回総会&講演会】
平成二十七年七月二十三日(日)、「東京龍馬会の総会」が開かれた。 この席上、私は「吉田松陰と松下村塾」の演題で八十分の講演を行った。 この記事は当日の模様を幹事を務めた方が「報告文の形で」纏めて呉れたものである。 個人情報も含まれているので、該当部分のみを修正して掲載します。
平成二十九年七月二十三日(日)新宿グリーンタワービルの東京ビジネスサービス会議室において、 第六十二回臨時総会&講演会を実施いたしました。 曇天模様の小雨交じりの中、八十名もの方が参加してくださり、会場は熱気に包まれました。 初めに開会の挨拶を修行代表幹事が行い、 今回は勝海舟の玄孫・高山みな子さんの密着取材で、BSジャパンの「THE末裔 ~歴史偉人のDNAを追う~」、 の撮影が入るという説明と、会場の皆さんに撮影の同意を求めました。 臨時総会は佐藤会長の挨拶から始まり、昨年東京龍馬会が30周年を迎えたこと、 「龍馬をご縁に出会いを楽しむ」のもとボランティアで幹事会が年4回の龍馬タイムズ発行、 年2回の総会&講演会、2回の史跡探訪を行っている事などを説明し、 修行代表幹事が、事業報告、役員・来賓紹介、新幹事紹介を行いました。 また、山村竜也顧問が『龍馬ガイドブック』出版について、 「今までに龍馬の全国の史跡を一冊にまとめたガイド本はないに等しいので、 東京龍馬会で作る意義は大きく、それには皆さんのご協力が不可欠です!」と熱く語られました。
  
講演会は、長谷川勤先生(松蔭大学・吉田松陰教育研究センター客員教授)を講師に迎え、 『吉田松陰と松下村塾』についてお話しいただきました。 長谷川先生は、生まれて初めて夏風邪を引かれたそうで、 まだ声が嗄れている中、2時間近くにわたり熱弁をふるってくださいました。 歴史が大好きなサラリーマンだった先生が、松蔭大学にスカウトされたのは13年前。 とある会で歴史談義をしたら、講師の方より詳しくて、まだ会社勤務をしていた先生に、 「是非、土曜だけでも講師をしてくれないか?」、と懇願されたのだそうです。 坂本龍馬と吉田松陰の違いは、龍馬の資料は各地に散らばる手紙だけであり、 そのため坂本龍馬を100人が語ると100人が違う、 けれども、松陰は松陰全集が残されているためあまり変わらないという話は興味深かったです。 松陰全集は、昭和十一年版(全文漢文)、昭和十四、昭和四十八年の3回出版されているそうですが、 先生はそれを全部お持ちで主要論文をパソコン入力し、ルビをふり、 松陰がしたようにわかりやすい言葉にして学生に講義をしているといいます。 その成果か、受講者が1000人を超え大学からお祝いをされたとか…。 最初に松陰の伝記を書いたのは徳富蘇峰で、明治二十六年に出版されていますが、 日清・日露戦争を経た明治四十一年に、乃木希典や入江杉蔵に、 「松陰を革命児と呼ぶのはイメージがよくないので書き直せ!」と命じられ、 明治四十一年にやむなく改定本をだしたこと、 先生のご出身の村の人が、初代群馬県令・楫取素彦の妻・寿(松陰の妹)に、 松陰の守り刀を託されて渡米したことなど、長谷川先生ならではの貴重なお話をお聴きすることができました。 幕末から明治にかけて活躍した人材を育て、自身は海外に行くことがかなわなかった点、 松陰と龍馬は似ているかもしれませんね。 講演会は大盛況のうちに終わりましたが、先生は時間内に質問できなかった方々にも丁寧に説明されていました。 懇親会は場所を移し「龍馬 はなの舞 西新宿店」で催されました。 長谷川先生や山村顧問、高山みな子さんにも参加していただき、 BSジャパンの撮影クルーも引き続き同行して賑やかな懇親会となりました。 今回、谷干城のご子孫・谷光弘さんが初参加とあって、修行代表幹事からが皆さんにご紹介がありました。 谷さんと高山さんは、どうやら勝海舟と谷干城の繋がりの話で大いに盛り上がったようです。 勝海舟の日記に何度も谷干城の名が書かれているとか…。 そして、皆さんが飲んで食べて盛り上がっている中、BSジャパンの撮影クルーは、 何も口にせず黙々と撮影を続けていました。BSジャパンのお二人、ご苦労様でした! 残念ながら、本タイムズ発行時には放映は終わっていますが、 8月12日(土)21:00~23:00放送の「THE末裔 ~歴史偉人のDNAを追う~」を楽しみにしています! 今秋、なんと、長谷川先生は大東文化大学秋期講座で坂本龍馬を取り上げるそうです。 [講座名] 『坂本龍馬と幕末維新のヒーローたち』 [場所] 大東文化会館 〒175-0083 東京都板橋区徳丸2-4-21 [日時] 11/11, 18 12/2, 9, 16 (いずれも土曜日の13:30~15:00) の5回。 [パンフレット請求] 大東文化会館地域連携センター TEL: 03-5399-7399 Mail: chiiki@jm.daito.ac,jp HP: http//www.daito/ac/jp 幹事 本下
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