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睡余事録 (壬子帰国後)抄 
【2010/07/05 21:08】 エッセイ
今日は、松陰の勉強振りと日本人の自覚を促した待罪中(最後はお家断絶)の読書、名言が入った文献を書いてみます。ナマの松陰の文献に触れる楽しさがあります。
歴史に学ぶ




嘉永五年(一八五二)五月十二日~六月初旬 二十三歳

嘉永壬子(じんし)五月十二日、国に帰る。爾(じ)後(ご)、屏息(へいそく)して首を一室の中に縮め、以て斧鉞(ふえつ)の誅を待つ。昼は則ち暑を懼れ、夜は則ち蚊を憎み、惟だ睡を是れ愛す。然れども進みて一時に将相たる能はずんば、退きて聖賢を千古に尚友(しょうゆう)するは平日の志なり。ここを以て睡を愛するの余、亦未だ敢へて素志を廃せざるなり。
日本書紀

身皇国に生れて、皇国の皇国たるを知らずんば、何を以て天地に立たん。故に先づ日本書紀三十巻を読み、之れに継ぐに続日本紀四十巻を以てす。
続日本紀

其の間、古昔四夷を懾(しょう)服(ふく)せし術にして後世に法とすべきものあれば、必ず抄出して之れを録し、名づけて皇国雄略と為せり。蘭夷の我が邦に航するは必ず爪哇(じゃわ)より発す。乃ち爪哇の事審らかにせざるべからず、故に海島逸誌を読む。
古今の論策にして時務に切なるもの多し。独り宋の人陳同甫は華夷の弁、君父の義を論じて、天下の大計、古今の得失に及び、尤も痛快と為す、故に陳竜川の文を読む。
玉木彦介来る、為めに詩経を読む。口羽(くちば)寿来る、為めに小学を講ず。佐々木小次郎来る、為めに蘇(そ)轍(てつ)の文を読む。而して近日家兄と名臣言行録を読む、久保清太郎来り会す。清と鴉片(あへん)隠憂録を読む、玉(たま)丈人(じょうじん)も亦来り会す。
帰国後より今六月初旬に至るまでの事、大略かくの如し、別に日録なし。以下略
(全集第9巻収載)

これは、松陰が東北旅行に行く時、「過所手形」という藩の正式な他国通行証明書(関所通過の時、要開示)の発行を待たず、友人との出発約束を守った行動で、藩から萩に帰国して待罪謹慎中の様子が書かれています。
炎のごとく松陰24.4.23


江戸に遊学中、他藩人から「御国の人は日本史に疎い」と言われて気になっていたのだが、多忙で果たせなかった。水戸で弘道館の曾澤正志斎に6回も会い、教えを受けたことから一念発起、待罪謹慎中の時間に猛烈な読書に勤しむ姿が書かれています。暑さと蚊に悩まされながら、一族や友人の来訪と共に勉強している。書名だけでも相当な数です。下線を引いた文言は有名な松陰語録です。勉強家松陰を垣間見る文献です。後年、玉丈人(叔父・玉木文之進)は乃木大将に「松陰の半分も勉強すればたいしたものだ!」と語ったと言います。幼児、父から『神国由来』や『文政十年の詔』を暗誦させられて育ち、尊王論を身近に感じた松陰だったが、ここで日本書紀や続日本紀を一気に読了。ますます尊王論に磨きがかかったと言ってよいでしょう。
ついでながら、この十二月に「吉田家取り潰し、御家人召し放ち」となります。時の藩主慶親は「国の宝を失った!」と嘆息したと言う。後に、このことを漏れ聞いた松陰は、感激してますます藩主への忠誠を心に誓うことになります。
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この記事に対するコメント
これで衆参ネジレ現象が再びはじまります。
自滅した福田さんと同じ運命にならないための方法は
1.民主党党内を、同一政策集団どうしで2つに分裂させる
2.マニフェストを無理に実行せず自民党と共通の政策のみだけ実行する
この2つに1つしかないと思います。民主党がんばれ~
【2010/07/13 15:17】 URL | H.O #- [編集]
民主党がこけたのは菅や枝野のせいではありませんよ。
小沢と鳩山のせいです。彼らが続投していたら数字はもっと悪かったと思います。「消費税10%」も総論賛成、各論反対、これが国民です。どこが政権とろうともいずれ増税はさけられませんぞ。
【2010/07/12 15:05】 URL | S.M #- [編集]
民主党がこけた。。。。バンザーイ、バンザーイ。
【2010/07/12 14:52】 URL | 富士額 #- [編集]
民主党が選挙目当てか、「子供手当」を出しましたが、あれには絶対反対です。
我が家のように夫婦二人でも僅かな収入しかない者達が何で1千万も2千万も収入のある大手企業の家族に税金で賄わなければならないのですか ? こんな財政難の折に。
そもそも今の政府、ポイントがズレていませんか ?
大家族制が崩壊して核家族化になって久しいですが、近所にオジイちゃんオバアちゃんがいないので、子供の面倒をみてもらえない。
日本の少子化現象の背景には、子供を生んだら全て自分で背負わなければならない状況が大きく作用しています。そういう強迫観念みたいなものがあるため、出産に対して二の足を踏んでしまいがちなのです。それと今は子育て以外のことに価値観が有りすぎることも原因です。
出生率が低いのはこういうことですよ。
そこのところが、分かっちゃいないのですねぇこの政府。
【2010/07/09 13:48】 URL | 働けど働けど貧しい夫婦 #- [編集]
民主党だって良いところはいっぱいあるよ。
事業仕分けで、独立行政法人など、今まで不透明だったところが、開示されたじゃないですか。もうちょっと様子を見た方がいいんじゃないですか。
【2010/07/06 16:22】 URL | 一国民 #- [編集]
小泉元総理が「今の民主党政府は数千億円カットして数兆円ばらまいている。高速道路のタダなんて税金を使う制度に戻そうというものだ」とこき下ろしたそうです。
まったくその通りと言いたいですね。
【2010/07/06 16:15】 URL | 「立ち上がれ国民」に賛同する男 #- [編集]
最近よく東南アジア方面へ旅する者です。
この地域で感じるのは「日本人の繊細さ」「律儀さ」です。
これは「松陰精神」の流れでしょうか?
特に家電製品の分野ではこの地域では安くて使い勝手がよい韓国製が席巻しています。
それに比べ日本製は高級品で故障も少なく現地では憬れですが、機能が豊富過ぎて一般の人も専門の技術者も巧く使いこなせていないようです。
我が日本人は何ゆえにこんな面倒な機能を持たせたのか・・と不思議にさえ思えます。
日本は戦後の20年後には世界に冠たる「shinkansen」をオリンピック開催に合わせ走らせました。
それもIMFから借金して(全て利息をつけて返済)・・。
それがどうですか、東南アジアでは比較的勤勉な国民と言われているベトナム戦争後20数年のベトナムですら未だに自転車も自国で作れないのが現状です。
それに比べ新興国の韓国、台湾、中国は(日本人が発明したような)精密機械に国家の威信を掛けて政府援助で日夜開発、そしてこれらの地域で安値販売攻勢をかけています。
シェアーを取れば新製品開発への余裕が出来るのはマーケティングの常識です。
「何故2番ではいけないのですか?」なんて言っているようではその内、日本人がコツコツと開発したモノもみんな彼らに横取りされてしまいます。
現場をこの目で見ていますからこの事を切実に感じています。
私も「いいかげん日本に目を覚まして」欲しいのです。
打倒、民主党!「立ち上がれ国民!」ですね。
【2010/07/06 12:53】 URL | Y.N #- [編集]
松陰精神の「核」たる二首の唱和をすること、私も賛成です。授業での復唱を今後取り入れたいと思います。次回に掲載する予定ですが「徳富蘇峰」は名著「吉田松陰」で『彼は多くの企謀を有し、一の成功あらざりき。彼の歴史は蹉跌の歴史なり。彼の一代は失敗の一代なり』と言っています。挫折をするたびに、猛然と闘志を燃やし「二十一回猛士」を祈願して挑む強靭な精神力。この欠如が「日が沈む國」の国民の現状かなと思います。「日本を奮起させたい」思いが理解できます。この二首の前提に、嘉永壬子の『睡余事録』で「身皇国に生れて皇国の皇国たるを知らずんば何を以て天地に立たん」との日本人の強い自覚が『大和魂』へと収斂されて来たのかと考えられます。そして、やはり「志を立てて以て万事の源と為す」と言い切った、松陰の人生観にこそ、今の日本を沈まぬ國にさせない大切な生き方があるように思います。成熟社会が生んだ予期せぬ副産物でしょう。松陰は順境は人間を怠惰にし、逆境が奮闘努力を志向させる意味のことを言っています。至言と思います。百年の計たる教育の場で、こうしたことが語られないのは残念です。ですから、今こそ松陰精神が尚更大切なものと思います。
【2010/07/06 12:16】 URL | 長谷川勤 #- [編集]
松陰精神の核は以下の二首の歌で全てを表現できると思います。
★かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂★
★身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置まし大和魂★
あまりにも有名なこの歌は聴くだけで人の涙を誘わざるを得ません。
「松陰精神」は多くの日本人の深層心理の中に必ず眠っている筈です。
これらをじゅっくり声に出して何度も読むような教育をして欲しいですね。
これからの日本再生にきっと繋がると思います。
【2010/07/06 09:30】 URL | 日が沈む國、日本を奮起させたい者 #- [編集]

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