昨日のニュースでもご存知のように・・米韓FTAが米議会で批准されました。
これで少しは日本にも危機感が生じて、TPP参加の議論に弾みがつけばいいのですが、首相が全く決断できない。
日本がTPPに参加できなかった場合、野田首相はどのツラ下げて来月のAPECホノルル会議に出て行くのでしょうか。
日本外交の面目も丸つぶれですけど、野田さん自身は自分のメンツを守ることよりも、政権の安全運転の方をとる人だと思います。
外国との交渉を始めるかどうかという判断は、首相が決断すればいいだけの話であって、本来は閣議決定も不要なんです。
TPP交渉への参加が、なぜこんなに問題になるかと言えば、「今の与党は物事を決められない」という懸念があるからでしょう。
これが自民党時代であれば、総務会を通してしまえば自動的に政府・与党の意思決定ができたので、深く悩まなくて良かった。
ところが民主党は意思決定メカニズムが確立されていないので、政府内の意見さえまとまるかどうか分からない。
本来であれば、民主党が割り切って「自民党化」してくれれば話は早い。
ところがそれはできない。
経済財政諮問会議を復活させればいいだけの話を、わざわざ「国家戦略会議」とかいう組織を作ろうとするあたりに、自民党を否定することで始まった党の不幸がある。
これが経済財政諮問会議であれば、すでに法的な枠組みが出来ているので、そこで決まったことは自動的に実現することになるだけ。
官僚もこれには逆らうことは出来ない。
しかし、その枠組みが使えない。なぜなら野党時代にその手続きを批判していたから。
今の民主党をまとめている強力な動機のひとつは、2005年の郵政選挙で小泉さんに負けたという共通体験だけなのだと思います。
あの悔しさのお陰でひとつになれた。
そんなこと、本当はどうでもいいことなのにね。政権を取って2年たつけど、野党気分はまだまだ抜けないのでありましょう。
ということで、「日本政府はTPP参加を決断できない」ということなる。
TPP参加を決断できないと分かった瞬間に、野田政権と日本外交には大きな挫折感がもたらされることでしょう。
【2011/10/14 11:11】
URL | T.Y #- [ 編集]
文芸春秋「霞ヶ関コンフィデンシャル」の田中角栄の「角栄の恋文」
就任当時は「今太閤」ともてはやされ、後には「目白の闇将軍」と畏れられた角さんは、本宅の外に芸者さんを囲い、なおかつ金庫番の秘書にも子供を生ませていた。しかるにその実態は、「永田町の艶福家」や「英雄色を好む」とは程遠かった。角さんは、「越山会の女王」佐藤昭の前では小心翼翼となり、自らの愛情の深さに汲々としていたことが、直筆の手紙によって明らかになってしまった。あ~あっ・・大物政治家といってもこんなもんか。
【2011/10/13 13:26】
URL | T.Y #- [ 編集]
|