長谷川勤のインフォメーション・ブログ
維新の先覚者「吉田松陰」研究のやさしい入門ブログ

プロフィール ×

kinnhase

Author:kinnhase
長谷川勤のインフォメーション・ブログへようこそ!


最新記事 ×

最新コメント ×

最新トラックバック ×

月別アーカイブ ×

カテゴリ ×

『定本版・吉田松陰全集』刊行事情①
【2012/07/02 16:59】 エッセイ
 
「吉田松陰全集」編纂発行の経過大要①

これは、「定本版・吉田松陰全集」刊行の苦労談、経緯等々の貴重な編纂にまつわる、「秘話」等が記されたものを紹介したいための」記事です。
長文ですので、七回に分割して掲載いたします。
今回は第一回として①との記号を賦して書きます。
原文は、菊版13頁にわたります。

これを掲載することは、「吉田松陰研究者」への多大なる便宜を供するとの確信にて敢えて再録致します。
定本吉田松陰全集


吉田松陰全集編纂発行の希望をはじめて本會の議に上したのは、昭和六年九月五日に開かれた幹事會の席上であった。その席で近時松陰先生の研究は漸く旺んで、先生に私淑せんとする者の日に増し多くなることは、現下社會の情勢に鑑みて誠に喜ぶべき現象であるが、何分にも先生の殉節後既に七十餘を経過してゐて、既刊の著述は曾孫庫三氏編纂の「松陰先生遺著」をはじめいづれも絶版となり、容易に手に入れることが出來ないばかりか、未刊のもので、尚ほ幾多の貴重な資料がある。
吉田松陰自賛画像2012.4.13


これ等の文献を蒐集整理して後昆に傅へることは、吾々の義務であって、且つ又國民精神涵養の上にも極めて喫緊のことと信ずるから、資料の散逸せざる今日本會に於て全集の編纂発行を計畫し、先生の人格思想業績等を千載に傅へることとしては如何と私から提案した。當日出席の幹事島田民治氏・武智啓次郎氏・水沼正一氏・弘中傅人氏・末宗殷門氏はいづれも異口同音に賛意を表し、中にも島田氏は特に熱心にその必要を強調し實現の一日も速からんことを切望された。
松陰岡部本24.4.23


そこで私は事業計畫の準備として、松陰研究に造詣深き廣島高等師範校教授玖村敏雄氏をはじめ、萩市の安藤紀一氏・居田泰輔氏・香川敬一氏・藤本瀧江氏に編纂発行についての意見を求めたところ、熱烈なる賛同と懇切なる注意とを寄せられて益々意を強くするに至った。因って十一月には、本會機関誌「山口縣教育」を松陰研究特輯號として発行し、大いに先生の研究を鼓吹した。

全集編纂の計畫に就いては爾来幹部で屢々協議を重ねて見たが、當時本會は教育會館建築費の負債を有し、向後四ヵ年間は毎年経常費を節約して償却の資に充てなければならない情勢にあったため、この事業が會として極めて有意義であることは認めながらも聊かその實現を危ぶまれた。
歴史に学ぶ


ついで昭和七年二月十三日に幹部参集してこの問題に就いて更に討究したが、會長清水谷徹氏は事業の性質としては極めて結構で別に異議はないが、経済上について種々困難が伴ふからこれを見合はせ、手近い事業に力を入れることが本畫としてはむしろ適當ではあるまいかとの意見であった。しかしこれは早晩本會が實行すべき性質の事業でであるから、先づ主事から非公式にでも、吉田家に對し本會に全集編纂の希望を有する旨を通じ、豫め諒解と援助とを求めて置くべきであるとの意見もあって、早速私からその意を通ずるとともに、玖村教授に對してこの成り行きを通知した。続く。
関連記事
スポンサーサイト


この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kinnhase.blog119.fc2.com/tb.php/196-26062b81
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


サイドメニュー ×
メニューA  メニューB

検索フォーム ×

RSSリンクの表示 ×

リンク ×
このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム ×

この人とブロともになる


QRコード ×
QR