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『定本版・吉田松陰全集』刊行事情③
【2012/07/06 18:42】 エッセイ
「吉田松陰全集」編纂発行の経過大要③

六月十六日私は世田谷松陰神社の詣でついで村田峰次郎氏を訪問した。


氏も亦懇ろに注意せらるるところがあった。翌日は神社局長石田馨氏・會計檢査院長湯淺倉平氏及び上山滿之進氏を訪ね、夫々懇切な注意を受けた。
松陰神社24.3.25


七月七日監修竝に編纂委員に公文書を發して、正式承諾囘答を求め、編纂方針の立案を玖村教授に依した。
かくて七月十日には本會長に海軍中将吉川安平氏の就任を見るに至り、本會の事業は頓に活氣を呈して來た。そこで編纂事業進展の第一歩として七月十四日に資料所有者に原本閲覧竝に筆寫等に就いての承諾方依頼状を發した。
松陰神社24.6.9


是より先安藤氏は編纂委員を承諾されてからはその責任の大きさを感ぜられ、京都に居ては萩地方の資料調査寫取等頗る不便であるところから、七月十二日に単身郷里萩に歸り、居を松陰神社の前に移し毎日神社寶庫に入って資料の筆寫校合の當られ、又市内に秘藏せる資料に就いても閲覧蒐集に努められた。その後故あって萩市土原なる赤川氏の宅に移られた。

七月十九日に全國公私立大學・専門學校・師範學校・圖書館及び各府縣教育會に、書面を以て全集發行の計畫を發表した。
同月末には幹事山本昇氏副会長に當選せられ、熊本隆治氏を感じに委嘱した。


その後八月十二日には玖村委員來山せられしを以て、翌十三日萩に歸省中の監修渡邊博士を教育會館に向へ、玖村委員・岡田知事・白石副會長・武智幹事參集して全集編纂上に關する意見を交換した。
『定本版・吉田松陰全集』


八月十七日から三日間、萩市で縣設松陰研究講習會が開催された。その講師は廣瀬・玖村の两委員であった。そこで十八日黎明を期して、松陰神社で本會主催の先生慰靈祭を執行し、吉川會長祝詞を奏上し全集編纂のことを奉告した。會員一同參拝し森巌な靈氣に打たれた。


八月二十日三委員に、私も加はって萩市に編纂委員會を開催した。私はその際に松陰神社の關係者として杉相次郎氏・信國顯治氏・國重政明亮氏・土井幸槌氏を訪問し、全集刊行について諒解を求めた。


資料の所在は豫て各委員の調査以外、先生の縁故先・本縣の先輩名士・防長史家・書畫骨董愛藏家等について、聞くに従って名簿を調製し、又遺墨天覧會出品目録などをも參考して漸次判明し來たったが、尚遺漏なきを期すため、九月九日縣内各學校・各圖書館をはじめ、各府縣廳教育會に向って、先生の遺著遺文はもとより門弟との往復文書等關係文獻所有者の調査を乞ひ、同時に新聞や府縣廳教育會雑誌のも右の趣旨徹底方を依頼した。

九月十六日全集編纂方針竝に資料所在調査簿を監修・編纂委員に送付し、ついで編纂委員費用支拂規定を制定して三委員に配布した。
松陰「身はたとひ」24.3.30


ここに規程の制定に際し特記して感謝の意を表したいのは、各委員ともこの事業計畫の根本精神に鑑みられ、助手の報酬は別として資料の採訪・通信・交通・寫真撮影等、凡て實費を支瓣するに止り一切無報酬にてこの難事業に當らんことを以てせられたる一事である。微力なる本會が敢てこの大事業を實現し得たことは實に編纂委員諸氏の高潔清廉にして犠牲奉仕の精神に燃えられた賜物であることを、讀者と共に深く感謝する所である。
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