長谷川勤のインフォメーション・ブログ
維新の先覚者「吉田松陰」研究のやさしい入門ブログ

プロフィール ×

kinnhase

Author:kinnhase
長谷川勤のインフォメーション・ブログへようこそ!


最新記事 ×

最新コメント ×

最新トラックバック ×

月別アーカイブ ×

カテゴリ ×

「明治維新」への貢献努力度
【2013/03/05 22:56】 エッセイ
「明治維新への自負」を考える

日本の近代国家は明治維新に始まる。これは誰もが首肯することである。
では、誰がどのようにして、この「明治維新」という日本の歴史上において最大の変革を成し遂げたのであろうか。


このあたりからは「意見の相違」があるのではなかろうか。
「薩長土肥」ということばがある。これは、明治維新への「藩としての貢献度」の大きさを一つの「価値基準」にした序列を言ったものである。
薩長


薩摩(島津)、長州(毛利)、土佐(山内)、肥前(鍋島)を指して言っているのであるが、何時頃からこうした序列を言いだしたのであろうか? 
明治新政府の顕官を沢山輩出したことに根拠を見出したのであろうことは、それなりに推測できる。
しかし「明治維新」と一般に認識されているのは、「御一新」と言う言葉に象徴されているように「変革への貢献度」から割り出された、結果論的な意味合いを多分に有している。
では徳川幕府権力の崩壊期を視野に入れているかと言うと、必ずしもそうではなく、それは曖昧模糊としたものになっているように思える。つまり便宜上そのように言われているのである。

翻って「誰が明治維新の中心人物か」と問うてみると、指呼に指折る人物が数名出て来るのではなかろうか。それは吉田松陰であり、桂小五郎であったのは長州藩の人々はそのように答えるに違いない。
西郷隆盛25.01.11


一方、薩摩藩はというと西郷隆盛、大久保利通と列挙するだろう。では土佐藩は?となると坂本龍馬や中岡慎太郎、そして武市半平太の名前もあがる。それでは肥前藩はとなると疑問があり名前が挙げられない人が多いに違いない。大隈重信や江藤新平ということには少し無理を感じる。むしろ橋本左内や松平春嶽の方が、貢献度が高いのではという疑問が出るかもしれない。いやいや、水戸こそ尊王思想の総本山だから徳川斉昭とそのブレーンに求めるべきだとかの甲論乙駁となりそうである。

そう、歴史を視る眼というのは複眼的に視なければならないのである。ここにも「マクロとミクロ」の視点が必要なのである。
かつて「それは空気が決めた」という日本独特の用語が流布されたことがある。このように、十把握一絡げでは歴史の姿は見えてこない。歴史学者のE・Hカーは「歴史は過去との対話」という至言を残した。
唯物史観の優れた所は、こうした「歴史の大河」というものに一つの視点を付与したことかもしれない。一般的には「社会史」という観点と近いものと思われる。そこでは、歴史上の人物が埋没される。必然性が歴史展開の根底にあるとされるのである。確かに一面ではその通りである。然し、歴史は「人類もしくは人物」が織りなして連綿と繰り広げられ、続いてきた事実もある。従って「史観」というものは、定論で歴史をみてはいけないと諭しているかのようである。人間社会が織りなす多面的な、複雑な様相を簡単な要約で把握することは殆ど不可能である。

それはそれとして、長州藩の人達(山口県)の「明治維新への貢献」への自負心は、大変なものがあるように見受けられる。恐らく「薩長土肥」は間違いで「長薩土越」(越は越前)の方が受け入れられるように思われる。私もそれは否定しない。それを薩摩が第一に挙げられるのは単なる語呂合わせでないところに、歴史を視る不思議さがある。
徳川慶喜が自身の回顧談で「薩摩は憎いが長州は許せる」といったのも、意味深長である。
歴史が「大河」だとすると「明治維新における藩」の貢献は、大河の支流とも例えられるかもしれない。


吉田松陰25.11.09


吉田松陰を評してある高名な研究者は「明治維新中の志士としての第一等星」であるといった。人物史としてはこの言葉はとても解かりやすい。
「死をも恐れない人生観」は一般的には持てない。それを「死の直前」に朗々と謳いあげた「我、今国のために死す」との辞世の句は、並々ならぬ国家への奉仕精神の権化としての意味合いを持つと思えるのは私だけであろうか。

関連記事
スポンサーサイト


この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kinnhase.blog119.fc2.com/tb.php/251-d41597ca
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


サイドメニュー ×
メニューA  メニューB

検索フォーム ×

RSSリンクの表示 ×

リンク ×
このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム ×

この人とブロともになる


QRコード ×
QR