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『JAL退職者懇談会』・吉田松陰
【2013/03/27 00:07】 エッセイ
『人間・吉田松陰に学ぶ』

2013年4月22日、東京都内のある「生涯学習センター」で掲題の勉強会が行われる。 これは「JAL・退職者懇談会」という団体から提案を頂いて実現することになった。
松陰正装画像


実は、この団体の世話役の方が、私の先輩(同じ学部)であって、ある会合で御一緒したのが契機で名刺交換をした際に「私のブログ」の話をしたら、それを視て私が後輩であることがわかったのであった。
それで、この勉強会の提案を頂いたという次第である。

さて、「人間・吉田松陰」を学ぶという大そうなタイトルを頂いたが、吉田松陰の人となりについて事前に整理をしておかないと焦点が定まらない恐れがある。 そこで、予習を兼ねてこの稿を書いてみることにした。

「吉田松陰」について、一般の方々はどのような印象や理解がなされているだろうか? いくつか列挙してみる。
① 伊豆の下田から「ペリーの軍艦に乗船して海外密航」を企てた人物。
② 長州藩の藩士で、「安政の大獄」で刑死した人物。
③ 「松下村塾」という「私塾」を主宰して、明治の指導者を沢山輩出させた人物。
④ 「高杉晋作」を育てた先生。
⑤ 「幕末の志士」として活躍した人物。
等々のことは知っているに違いない。
すこし突っ込んで勉強した人は「草莽崛起」を唱えて、明治維新の魁をなした人物であることを知っているだろう。 これは、大事なポイントである。
恐らく、「松下村塾」とのつながりで「人口に膾炙」しているのに違いないと思う。

志ありせば


今度は、自分で吉田松陰を一言で言い表す「ことば」を考えて見る。
① 志の猛烈に高い人。
② 至誠を座右の銘にして生きた人。
③ 孟子を勉強し『講孟余話』の著作を為した人。
④ 草莽崛起を最初に唱え、「松陰精神」の共感を喚起した人。
⑤ 松下村塾の主宰者で、大変な教育者であった人。
⑥ 「学は人たるゆえんを学ぶ為り」と言って「人間通」だった人。
⑦ 「志を立つるを以て万事の源と為す」と名言を吐いた人。
⑧ 安政の大獄に連座した人物の中で最も死なせたくなかった人。
⑨ 「野山獄」で14カ月に618冊も読破し、著述をたくさんした人。
⑩ 陽明学の信奉者であって、行動の人。
等などが思い浮かぶ。

「松陰語録」を沢山残したのも吉田松陰の個性を際立たせている部分もある。
中公新書に田中彰さんが著した『吉田松陰』―変転する人物像―を読んで疑問を抱いたのが、私にとっての吉田松陰との出会いであった。
この本を手掛かりとして、いわゆる『松陰本』を片端から読破した。
今では、吉田松陰の伝記ないしは、研究本まで明治この方200冊を超えると云われている。研究論文に至ってはもっと多くの松陰研究の開示があるだろうと思われる。

現在比較的手に入れやすく、一定の水準以上を条件に『松陰本』を列挙してみる。
① 『吉田松陰』、徳富蘇峰著。岩波文庫。
② 『吉田松陰』、玖村敏雄著。岩波書店。(古書店、または山口のマツノ書店本)
吉田松陰と松下村塾25.3.28


③ 『吉田松陰』、海原徹著。ミネルヴァ書房。
まず、なにをさておいてもこの本は「吉田松陰学」の【必修科目】に相当する書籍で、必読の書である。③と同じ著者が沢山の研究書物を出しているのは、ありがたいと同時に、その研究振りにただただ頭を垂れるのみである。通称、この一連の研究書を「四点セット」という。
① 『吉田松陰と松下村塾』
② 『松下村塾の人びと』
③ 『松下村塾の明治維新』
④ 『江戸の旅人吉田松陰』
この四冊に上記の③を加えて、さらに『エピソードでつづる吉田松陰』、『近世私塾の研究』も併せて読むと、これは完全に「吉田松陰通」と自称してよい。
海原徹先生(京都大学名誉教授)は「現代の吉田松陰研究者」で名実ともにナンバーワンである。
 
吉田松陰の夢、松下村塾の夢25.3.28

京都大学の大学院時代に、修士論文を書いたそうであるから、半世紀近い研究歴を誇る。 しかし、③のミネルヴァ書房版の『吉田松陰』の「あとがき」で、これほどまでに書いても何か書き足りない気持ちが残ると告白している。
同時に、何故これほどまでに吉田松陰と云う若者に引きつけられるのか?とも書いている。
そう、吉田松陰は「未完成の魅力」なるものが潜在しているに違いない。

そうして、松陰人気は衰えるどころか益々ブームが高揚して行くように印象されるのである。

全くの私見であるが、「本当に時代と格闘した人」そして「死をも恐れぬ信念に生きた人」、さらにこのような超人的なものを越えて「人間臭さ」を丸出しにしている印象がある。 「精一杯生きる」という言葉は、この人のためにあるのではないかと錯覚する程である。 海原先生に比べて、私などは10年位の勉強である。しかも、研究とは言えない程度の内容である。必死に取り組んではいるが、何せ理解に、読むのに「相当の困難」と「根気」が伴わない限り『吉田松陰全集』は自家薬篭中の者とはならない。
最新版松陰全集
定本吉田松陰全集

「森信三先生」が『普及版・吉田松陰全集』の刊行を知って「天王寺師範」学校の講義で、この全集を「騙されたと思って読みなさい」と奨めている。そして、これを読んだだけでも卒業の価値があるとまで言い切っている。もしダメなら私が買い取っても良いという極め付きのお勧めなのである。日本を代表する哲学者にして教育者がこういうのであるから、あとは推して知るべしである。
森信三先生


吉田松陰の研究書物を書いた有名人は、沢山おられて名前を挙げきれない。
奈良本辰也、古川薫、関根悦郎、寺尾五郎、は大体の研究書の参考にリストアップされている。
上記の徳富蘇峰、玖村敏雄、海原徹の各氏は別格官幣大社とでもいおうか?
有名、無名を挙げきれないのだ。私の自宅にあるのだけでも150冊超となる。
しかも時代を考慮した個人全集が数度刊行されている人物を私は知らない。

『定本版・普及版・大衆版』と大雑把にいって三度もの刊行がある。
そして増刷、復刻版等々、全集だけでも大変な出版である。
また大変に高価であって一般読書人では購入意欲が失せてしまう。
私は必要上、上記の全てを購入してある。私が主に使用するのは昭和47年刊行の大衆版である。


以上、書物を確認しないで、記憶で思い出すままに書いた。
誤記も混在しているかと思う。時間のある時確認して、要訂正は心掛ける。

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