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「吉田松陰と楫取素彦」
【2014/07/01 19:38】 エッセイ
「高崎での講演」

6月29日に高崎で「吉田松陰と楫取素彦」―教育者としての二人―。
との演題にて講話をしてきた。これは、昨年9月に前橋で行われた「吉田松陰」の講演の時、曾ての学友仲間でもあった「慶應義塾・通信課程」の方に、聴講をお願いした経緯から実現した。

聴講者が少なかったら?という主宰者の心配があったので、私も聴講の方をお願いした時に、故郷の中学時代の仲間と、慶應の仲間に「声かけ」をしたら、多くの仲間を誘って来て下さった。私の話が、解かり易く聞いていて楽しかったとのことから、年度総会の席に招待を受けたのであった。従って、ただしく言えば、私の「恩返し」という意味もあるわけである。この両者に慶應義塾の創立者「福澤諭吉」を交えての講話であった。60分の持ち時間であったが、かなり多くの話題を盛り込んだ講話が出来た印象がある。終了後の懇親会では、「お仲間」となり楽しい話題に終始した。
楫取素彦伝


幸運なことに、グッドタイミングで『楫取素彦伝』が直前に刊行された。この楫取素彦伝は、幕末長州藩の改革を推進した「村田清風」の子孫の歴史家・「村田峰次郎」氏によって昭和初期に書かれ、草稿のまま「楫取家」に八十年近く秘蔵されていたもので、現当主の能彦氏が前橋市と萩市の学芸員に提供して、刊行の運びとなったようである。これまで、本格的な楫取素彦伝がなかっただけに、群馬と山口両県にとって大変有益なものとなった。
前橋の「煥乎堂」という書店で販売していることを、前橋市文化国際課副参事の手島仁さんに問い合わせて購入出来た。末尾には萩市博物館の学芸員の道迫信吾さんと手島さんの丁寧な解説がついているので、非常にありがたい。
楫取素彦


群馬県の基を築いた「名県令」としての楫取素彦の伝記が、没後百年を経て刊行された意義は大きい。難治の縣とされた群馬県を、全国レベルで高い就学率を実現させたことでも知られる。幕末に藩校「明倫館」の教師であったことも、学問の普及への情熱を駆り立てたものと思われる。明治初期の地方官としての業績から「男爵」となった。吉田松陰と共に、教育手腕の評価は高い。
楫取美和子

楫取素彦は吉田松陰の妹と結婚し、死別の後、その妹と再婚するという「姉妹婚」であった。おりしも、来年のNHKの大河ドラマの企画が発表されており、その主人公となるのが「文改め美和子」さんである。文さんは、松陰に期待された「久坂玄瑞」と結婚したが、玄瑞が禁門の変で戦死してしまい、若くして未亡人となってしまった。以後、毛利家の奉公人的な仕事をしていたが、姉の「壽」さんが明治14年病死してしまったことから、母である「たき」さんから奨められて嫁した。その再嫁の時に持参した玄瑞からの書簡を大事に保管していたので、素彦も此れを丁寧に読んでいた。それが、文さんの心の重荷になっていたらしく、焼却を思い立って、処分しようとしているところを素彦が見て、「楫取家の家宝」にしたいと思っている語り、文さんは心の重しが消褪したようである。『涙袖帖』によれば、危うく焼却されてしまうところであった。しかし、このお陰で我々は、久坂玄瑞や楫取素彦、文さんの人となりを知ることが出来る。まことに運命的な出来事でもあったのだ。
久坂玄瑞


この涙袖帖』という書物は、実は昭和19年に刊行されたものである。おそらく、来年の「NHK大河ドラマ」の脚本の原点になるものと思う。山口県周南市にある「マツノ書店」による「復刻版」である。旧仮名遣いもあって、少々気遣いをしながら読まなければならないけれど、とても良い本である。

この「涙袖帖」と「楫取素彦傅」を並行して読むと、明治維新の裏面史の勉強にもなる。人生を全うすることは、それぞれの人達がいかに時代と格闘したかをうかがい知ることになり、「偉人伝」を読むばかりでなく、人生一般のためにも極めて有益である。人は、それぞれの人生を精一杯生き、山あり谷ありの人生航路を経るものであることであることに、思いを致すことになる。抽象的な人生論よりも、はるかに私達に有益であると思える。


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