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【飯田正伯】宛て書簡 をどう読むか
【2015/09/09 23:45】 エッセイ
【飯田正伯宛】書簡  (安政六年)十月六日 松陰在江戸獄 飯田在江戸

この書簡には、大事なことが書いてあるので、全集から転記して見ます。
「赤字で書いてある部分を、全集だからといって、そのまま受け容れてよいのかどうか?  たしかに、この文章では、大原三位や梁川星巖などとの往復書簡に評定所では触れていなかったと書いてある。この頃は、井伊直弼の判断が反幕府思想を抱いている者を一網打尽にすべく、老中連署の判断を、一等格上げした判決に書き改めていたはずである。橋本左内が死罪を執行されたのもこの日付と同日である。松陰を死罪にすることが決っていたので、奉行が言わなかった可能性がある。 はるばる萩まで召喚命令(下達は江戸藩邸上屋敷の人物へ命令した)した理由が、松陰自身が予期しなかった程度の嫌疑であった。井伊直弼の強権発動に、ただ従っていただけに、十月六日の時点で穏やかな奉行の態度で、松陰は楽観視して重くて遠島、もしくは他家預けという、甘い予測を打ち明けている。梁川星巌の居宅で『愚論』や『続愚論』の天覧に供したものが押収されて、召喚命令が下されたのではないか」と思うのである。証拠物件を押収したから、召喚命令が下されたのではないかと思う。仄聞レベルで、召喚命令を下すかどうか? 私は疑問を持っている。証拠をつかんでいたから、尊攘派の梅田雲濱や頼三樹三郎がらが証言しているぞ!という評定所の言い回しになったのではなかろうか。
安政の大獄


飯正老兄  六日                          松陰寅拝白
昨五日の書今六日相届き、金二両とも慥(たしか)に落掌仕り候。是れより先き、追々高杉より届呉れ候金六両、此の金を合わせて八両、悉く老兄の御心配成し下され候趣、一方ならざる御厚情謝述盡し難く存じ奉り候。
老兄にも嘸々御困り成され候はんと拝察したてまつり候。何とぞ早く國元より相届き候はば御償返仕り度き存念に御座候。

○西洋陣法追々御作興在らせられ候由、此の事大慶に存じ奉り候。何卒御精錬祈り奉り候。

○昨五日小生評定所御召出し、未だ口書きには相成らず候へども、弥々御慈悲の御吟味口に相決し候。其の件は大原卿・星巖翁へ書信を通じ候事も、往来相働き候面々の姓名一向出で申さず、只だ人を以てとのみにて相済み候。之れに依り傅之助・杉蔵兄弟等の連及の患なし。下総侯要駕の策も只だ一命を棄てて諌争と申す事にて相済み、連判の人名等一向御調べ之れなく候。此の類寛猛に付いて餘程関係之れある事に御座候間、御考味下さるべく候。

○昨日同舎より讃侯内長谷川速水、東口より勝野森之助呼出しなり。御預けの部は大竹義兵衛・筧章蔵・勝野豊作妻及び娘以上七人、皆未だ口書きには成り申さず候へども、大略相定まり候様子なり。

○鷹司家の小林(民部)は同舎にて甚だ相互に相楽しみ居り候。但し遠からず遠島、惜しむべし。水戸鮎澤伊大夫は東口なり。數々詩作等見申し候。是れも同断。○東口に居り候堀江克之助は如何にも篤厚の奇士なり。羽倉の三至録に窪善助とあるは實に此の人なり。此の事諸友へも御知らせ下さるべく候。

○色々申上げ度く之れあり候へども、先づ是れにて閣筆仕り候。小生落着如何は未だ知るべからず。死罪は免るべし、遠島にも非ざるべし。追放は至願なれども恐らくは亦然らざらん。然れば重ければ他家預け、軽ければ舊に仍るなり。いづれ當年中にどちとか片付き申すべく、若し歸邸出來候はば老兄何卒一計を設け病用に托し一面を許し給へ、色々談じ度き事之れあるなり。御熟思下さるべく候。以上。(別紙)
  券
一、 金八圓定
右追々拝借仕り、大いに獄中の艱苦相凌ぎ仕合せ申し候。後證の為め寸券を呈し置く事此の如し。
未十月六日                         二十一回猛士藤寅拝
飯田正伯老兄  足下
二十一回猛士の写真


飯田正伯は、吉田松陰全集の「関係人物略伝」には、以下のように記されています。
「長藩醫師なり。松陰の兵學門下となれるは安政五年三十四歳の八月にして、九月末江戸遊学の途に上りしを以て、特に深き師弟関係を結べるものとも思われず、唯だ安政六年七月、松陰江戸傅馬牢の獄に繋がれし頃、尾寺新之丞・高杉晋作と共に江戸にありしを以て周旋大いに勉め、刑死後尾寺等と遺骸の請受埋葬等に奔走盡力せり。翌萬延元年七月浦賀の富豪を襲ひ軍用金を調達せんとして捕へられ、文久二年獄中にて病没す、享年三十八。」
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