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山田生に示す
【2016/01/04 08:30】 エッセイ
山田生に示す  安政五年(一八五八)六月   二十七才


立志尚特異    立志は特異を尚ぶ、

俗流與議難    俗流は與に議し難し。

不顧身后業    身后の業を顧はず、

且偸目前安    且つ目前の安きを偸む。
    
百年一瞬耳    百年は一瞬のみ、

君子勿素餐    君子素餐するなかれ。

160104山田生に示す 扇


【用語解説】
山田生 = 山田市之充。安政五年春十五歳で村塾に入学した。後の伯爵山田顕義。この詩は、安政五年六月、松陰が扇面に書いて与えたもの。
俗流 = 世俗的な安きに流されるような人物との議論は無意味で、慎むべきだ。
身后 = しんご。死後も長く称えられるような功業を真剣に考えなさい。
偸む = ぬすむ。かりそめにしていい加減にする。真面目に努力しないことへの戒め。
君子 = 努力(修業)して徳を積んだ人物。
素餐 = 功労がなくて徒に禄を食むこと。出典は詩経の魏風。

【意訳】
立志というものは、他人と同じものではなく、自分独自のものを立てるものである。努力
せずに、平々凡々と徒な時間を過ごしている人物を見習っている様ではいけない。後世に
称えられるよう立派に修業する人生を考えて歩みなさい。日々是精進せよ、百年などは瞬
く間に過ぎてしまう。修業を積んで人として立派な道を歩みなさい。

160607山田顕義


山田生とは後年の司法大臣、「山田顕義伯爵」である。四境戦争(第二次長州征伐)から、戊辰戦争にかけて用兵の絶妙さを謳われた戦術の天才である。彼は安政五年に十五歳で松下村塾に入塾した。松陰の兵学の師「山田亦介」の甥である。
後年、日本大学や国学院大学の創立にかかわり「学祖」と呼ばれる。山県有朋とは「そり」があわず陸軍を去るが、これからは法治国家であり、法律が大事であるとして日大の基を築いた。慧眼と云うべきである。だから日本大学は「法律学科」が今日まで看板学科なのである。惜しいかな若くしての死去が惜しまれる。松下村塾出身の「明治の五大臣」の一人である。
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