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『留魂録』―死に際までの教師―
【2010/08/18 09:49】 エッセイ
処刑前日に書き上げた2通の遺著『留魂録』です。

安政6年10月26日(処刑前日)黄昏に書き上げた2通の遺書(全集第6巻、275頁)
今日は、吉田松陰の遺書ともいうべき『留魂録』についてです。10日前の10月16日に評定所で口書き(調書)の読み聞かせがあった。7月9日の第一回の評定所呼び出し以来、これまでの取調べ中で、老中の間部詮勝要撃策を巡って、論争までした松陰であったが「末文の改まらざるを見れば首を取るに違いない・・・」と確信した松陰は、以後、人生の締めくくりに向けて大忙しとなる。親族、門下生宛てに書き上げた書簡や遺書、そして伝馬牢名主に遺書を託す迄の10日間、多くの遺文を残した。
留魂録
▲△写真をクリックすると画像が拡大します


「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ぬとも 留置かまし大和魂」の和歌で書き始まる『留魂録』は5千字の遺書である。死が翌日に迫りながら、牢内で門下生に後事を託すべきことを書き綴る(しかも同文2通)姿を思うとき、その執念に感服せざるを得ない。現在、牢名主に託した方が「松陰神社」に残されている。門下生が神奈川県権県令だった明治9年頃、「遠島」の刑期を終えて戻った時は、江戸から東京になっており、徳川幕府も既にない。20年近くも託された「松陰の遺著」を保持し続けたお陰で、私達は原文を見ることが出来る。牢内から長州に届くかどうかを危ぶんだことから2通書いたのは、「兵学家」の修行の賜物か? この『留魂録』は師が死んで見せた教育の、すさまじいまでの執念を感じないわけにはいかない。この遺著の最後に5首の和歌が記されている。その最後の2首を記します。

「討れたる吾れをあはれと見ん人は 君を崇めて夷拂へよ」
「七たびも生きかへりつつ夷をぞ 攘はんこころ吾れ忘れめや」
十月二十六日黄昏書す             二十一回猛士
松陰「身はたとひ」24.3.30


『留魂録』の内容のことや、書いた事情などについての詳細は後の機会に譲りますが、この「遺著」が門下生を奮起させ、維新の大きな起爆剤になった事は間違いありません。処刑された松陰は「安政の大獄」最後の犠牲者であった。文久2年11月28日、勅命によって幕府は大赦令を発して松陰等の罪を免じた。翌年「吉田家再興」の藩命が下り、明治22年特旨を以て正四位を贈られる。世田谷の松陰神社は明治15年、同40年萩の松陰神社が創建され、吉田松陰は永遠の人となった。    合掌
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この記事に対するコメント
 
今月、8月4日は、吉田松陰の誕生日でした。
今年は没後150年。
もう一度我々は彼を再評価すべきです。
松陰の功績はなんといっても「明治維新を興させる多くの人材を育てあげたこと」だと思います。何をやるにもひとりだけでは大きなことはできませんからね。
世の中の仕組みを変えることは大変なエネルギーがいるのは先日旅したロシアでもイラクでもよく分かりました。
明治維新は実は今でも海外では絶大な評価です。
「メイジイシン」は新興国の教養のある政治家なら皆、知っています。
そして、松陰は「弟子を教育するだけでなく、自ら先頭に立って行動したこと」が魅力ですね。
こういう人が今、政界にいないから、何も日本は変わらないのでしょうかね。
【2010/08/18 15:25】 URL | 河内のヤマザル #- [編集]
私の好きなことば「吉田松陰の教え」

至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり。
志を立ててもって万事の源となす。
志士は溝がくに在るを忘れず。
己に真の志あれば無志はおのずから引き去る。おそるるにたりず。
凡そ生まれて人たらば宜しく人の禽獣に異なる所以を知るべし。
体は私なり、心は公なり、私を役して公に殉う者を大人と為し、公を役して私に殉う者を小人と為す。
人賢愚ありと雖も各々一二の才能なきはなし、溙合して大成する時は必ず全備する所あらん。
死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし、生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。

山口県人ならみんな習って知っています。

なんと素晴らしい教えでしょうか。
なんど言っても涙が出ますね。
【2010/08/18 14:20】 URL | O.K #- [編集]

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