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【松蔭大学】の吉田松陰論
【2019/03/14 13:00】 エッセイ
松蔭大学における『吉田松陰論』は、半期十五回の講義である。そうして一年を前期・後期に分けて行われる。二単位である。それでも、看護学部においては必修科目、文系学部では選択科目となっていて、多くの学生が履修登録してくる。2005年4月から担当して、通算では三千名ほどの学生が吉田松陰論を履修した。
優秀な成績者には、解答文をコピーして返却し、無言の最優秀者であることを示唆することにしている。その毎期の最終回の講義の終わりには、『吉田松陰論の授業終了にあたって』と題した、短い文を配布する。吉田松陰の『送る叙』にあやかったわけではないが、話すのと、印刷物を配布するのでは印象が異なる。良き社会人となることを願っての、来し方の私の人生経験から学んだ、人としての大切なことを箇条書きにしたものである。以下、それを書き写します。

学生諸君へ

吉田松陰論の授業終了にあたって
担当 長谷川勤

半年間、15回にわたって諸君と一緒に「吉田松陰論」を勉強してきました。
本学の講座においては、出来る限り吉田松陰の原典に触れる(書き下し)ことを心掛けてやってきました。そのため、原典(書き下し)や諸史料を作成して学生諸君に配布しました。これは、吉田松陰を知る上で最も大切なこと、との考えによるものでした。
本日で、今年度の授業を終了します。終わりに当って幾つかの諸君へのメッセージを記します。これを胸に、人生の糧として歩んでくれたら私の喜びはこの上ないものです。

1、 吉田松陰とは、どのような人物であったか?(松陰の行動や思想、時代背景と認識等)
2、 吉田松陰と現代をリンクして考えてみる。(吉田松陰の現代的意義は何か)
3、 私立大学の建学精神を考える時、松下村塾と松下村塾記の精神は大変参考になります。
松蔭大学の建学理念(知行合一)や精神を忘れずに、卒業生として今後の生きる誇りを持って社会人になって欲しい。特に吉田松陰から学んだものは、大切に願いたい。

大学生活と社会人になるに当って
1、 健康第一(但し、健康管理は、原則として自分でやるもの。)万一、健康を損った場合に備えて、自分の主治医を作ること。必ずしも大病院でなくてもよい。定期的に健康診断をして下さい。(企業に入ると、年一回ありますが、これは必ず受けてください。)
2、 大学生活を楽しく有意義に過ごすコツは『よく遊び、よく学べ』と昔から言われる通りです。たくさんの人と交わって、色々な経験をし、広い視野を持ってください。
3、 よき友人、よき師を持つよう心掛けて下さい。これは社会人になっても同じです。
4、 人は、一人で生きられません。皆で助け合って生きるのが人間です。ですから、自分をとりまく人を大切にしてください。遠くの親戚より近くの他人と云う言葉もあります。
5、 社会人になって特に大切なことは、約束したことは必ず守る事です。万一約束を違える時は、勇気を持って事前に相手に説明し了解を求めて下さい。(信頼関係の基本です)
6、 『報告・連絡・相談』は社会人として仕事をして行く時は、必ず実行してください。略して「報(ほう)・連(れん)・相(そう)」と言いますが、仕事の目的、意味を明確に知り、お互いに協力関係の下で仕事する時に非常に大切なことです。仕事は、挨拶から始まることも忘れずに!
7、 企業はよくなるのも、悪くなるのも構成する社員の質、仕事の質です。会社員なら自分の担当する仕事に精通することです。自分が会社をよくして見せる、の気概を持って取り組んでください。それが信頼される企業人の条件です。         以上
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