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福沢諭吉研究書籍・記念考
【2011/01/07 13:04】 エッセイ
我が家には、『福沢諭吉全集22巻と別巻』、『福沢諭吉選集14巻』、『福沢諭吉著作集3巻』、『福沢諭吉伝全4巻』(石川幹明著)、『考証・福沢諭吉上下2巻』(富田正文著)と福沢諭吉に関する書物が山ほど書庫に並んでいる。『著作集』を除くと全て岩波書店刊行である。
慶應義塾大学2012.3.30


このほか、伝記の類である単行本や、岩波文庫をはじめ各種文庫や新書、慶應義塾大学の福澤研究センター刊行の「福澤年鑑」や「福澤手帖」等々を加えると、百冊を数えてしまいそうである。例えば、『学問のススメ』などは、岩波文庫本が2冊と新潮文庫があって、全集、選集、著作集には必ず収載されているから、これだけでも6つもの『学問のススメ』が読めることになる。(重複してしまっているわけである)

明治の初期に17篇の冊子で出版されて、大変な売れ行きであったと著者の福澤自身が記しているのであるから、今日に換算したら大変な刊行数になるだろう。
岩波新書の『福沢諭吉』(小泉信三著)、やその豪華装丁本もあり、『小泉信三全集』を合算すると3つもの『福沢諭吉』が読める。『福翁自伝』も同様に、相当数書庫にある。慶応義塾の通信課程(101単位取得で中退)に入学記念に貰った非売品の単行本(慶應義塾大学出版社刊)なども珍しい部類の本である。
福澤諭吉著作集24.4.2
でも福沢の勉強をするには、『選集』の巻末に書かれている解説が好評のようである。たしかに、これはお勧め出来る。これだけ微に入り細にわたり、あらゆる角度から研究されているのに、研究書や伝記の刊行が後を絶たない。近代日本の人物研究で最も研究されている、いや、され尽くしているといっても過言ではないが、その意味で、福沢諭吉は大変幸せな人といえる。在世中もそうであったが、没後も誠に幸せな人であることは間違いない。それだけの功績を遺した偉大さを思うべきである。私の専門に取り組んでいる「吉田松陰」は、松下村塾の門下生に対して「死して不朽の見込みあらば、いつでも死ぬべし」との名言を遺しているが、おそらく福澤は、松陰のいうように思い残すことなく人生を全うできた稀有な人である。彼の死の報が伝わるや間髪を入れずに「哀悼の意を表す国会決議」を全会一致で行ったのであった。

間もなく、福澤の生誕記念日である1月10日(旧暦では12月)を迎えるが、来月の祥月命日もまた間近に迫っている。命日には墓を訪れる人が多く、お線香の煙が絶えないとのことである。生前から仲睦まじかった、妻の「錦」も一緒に眠っている。隣接して石造りのポストがあり、名刺を投函出来るようになっていて、墓参記念に投函出来る。地下鉄麻布十番駅からほど近くの「善福寺」にそのお墓があります。境内にはハリスの記念碑もあって往時を偲ばせてくれる。投函して来た人には後日、ご子孫の当主から「墓参礼状のハガキ」が郵送されてくるのである。因みに私は5回程墓参しながら名刺を投函してきたので、お礼状をそれだけいただいている。記念する日はそれだけに止まらない。5月15日は、上野の山で彰義隊と新政府軍の戦いが行われているなか、「ウェーランド」の講義が塾生に行われていた故事から、「特別な記念日」として今も記念講演などの催しが続けられているのである。真に以て瞑すべしでる。

私の友人の座右が銘としている「右手に福沢諭吉、左手に吉田松陰」は至言である。
明治維新は「吉田松陰」が発火点となって、幕末の危機を乗り越え、「福沢諭吉」が新日本の国民に魂を注入して成ったものと思う。この両者は生まれが、僅かに5年しか違わない。松陰の方が少し先輩になる。ただし、その活動時期が異なるために、両者の接点がなかったのが残念である。松陰が下田から密航を試み、西欧文明を直接に見聞せんとした念願は、福澤によってなされた。この下田からの密航に失敗した年に福沢は、兄に勧められて洋学研究のために長崎をめざして人生を賭けた門出をしたのであった。この時の福澤の心境は『福翁自伝』に生々しく回想されている。
福澤諭吉の晩年24.4.2


この松陰と福澤は近代日本史に、まさしく「不朽の名」を残し、今もなお敬慕され続けており、数回にわたる全集の刊行や、あまたの研究書が続々と発表されている。そして記念日や、それにちなんだ催しも毎年定期的に行われている。違うのは、松陰は「神社」に祀られ、福澤は庶民的な「偉い人」との没後の姿なのである。
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